さまざまな病因による肝疾患は、肝硬変に至り肝移植が必要になる可能性がありますが、多くの場合、黄疸、慢性疲労、腹痛などの非特異的症状が特徴です1, 2。稀ではありますが、自己免疫性肝疾患が肝硬変の主な原因となる場合もあり、非自己免疫性肝疾患(ウイルス性肝炎など)との鑑別診断が可能であれば、十分な情報に基づいた治療方針を決定することができるため、患者さんのQOL向上に貢献できます1-5。
原発性胆汁性胆管炎(primary biliary cholangitis: PBC)は自己免疫性肝炎(autoimmune hepatitis: AIH)とともに、臨床的に最も重要な自己免疫性肝疾患です1, 2。PBCは、肝硬変に至り肝移植が必要となる可能性のある小胆管の慢性炎症と胆汁形成障害が特徴です2, 4。
PBCに関連する自己抗体は次のとおりです1, 2。
PBCに関連する自己抗体検査試薬
エリア ミトコンドリアM2は、IgGクラスとIgMクラスの抗ミトコンドリアM2抗体を捉えます。
エリア ミトコンドリアM2 は、自動化されたファディアシステムでアッセイすることが可能です。蛍光抗体法(indirect immunofluorescence assay: IFA)とは異なり、特別な手技の経験がなくてもファディアシステムによって自動で測定が可能です。ファディア250、ファディア5000 Plusに備わるランダムアクセス機能によりワークフローを効率化し、検査の負担を抑えます。